「3月5日」から一年を経て

こんにちは。あの衝撃の生配信から一年経ちましたね。これを読んでくださっている皆さまはいかがお過ごしでしょうか。AFSを聞いて喪に服しているのでしょうか。

一年、あっという間でしたか?長かったですか?私はどちらかというと長く感じました。あれほど後悔のないように過ごした日々はありません。もちろん推しである溝口くんは、ドリフェス以外の作品にも出演されていたわけなので、何か出演がある度に私は作品に没頭し、物語にのめり込み、溝口琢矢さんという役者さんの魅力を知っていきました。ドリフェスの活動も、それらも含めて全力で駆け抜けた一年間でした。

3.5当日からどのようなことを考えて、どのように過ごしてきたかは、これまでつまらん文章を散々書き連ねてきました。なので特段ここで述べたりはしません。それよりは、最近の私のいちオタクとしての所感みたいなものを、自分の気持ちの整理のために書かせてもらおうかなと。オチとか壮大な結論付けとかは特にないです。本当にないです。なんとなく暇だな〜とか、寝付けないからつまんない文章読みたいな〜という方に読んでいただければ。

 

武道館ライブから後の日々は、あまりにも怒涛に過ぎていったので正直よく覚えていないのです。もちろんその頃出演していた作品のことは覚えていますし、どれも楽しかったことを良く記憶しています。ただ、ドリフェスに対して何を思って、何を考えて過ごしていたのかがよく思い出せません。おそらく武道館ライブ終了の翌週から、溝口くんをはじめ他キャストにも結構な量のお仕事が入っていたからでしょうか。少なくとも溝口くんについては、余計なことを考える隙を与えないくらい毎週のように現場がありました。ふとした瞬間に「もうド!の溝口くんじゃない」と感じてウルッとしたことは度々あったと思います。でも基本的には、変わらず素敵な笑顔を見せ、来てくれたお客さんを楽しませようと努力する溝口くんの姿を見て、元気をもらっていました。というのが10月下旬〜12月中旬。接触(はたおに)ありましたしAAAとかいう神イベントでブチ上がったりしていたので、メソメソする余裕はなかったですね。もちろん発作のようにひとり部屋の中で泣くこともありましたが…。

この12月中旬を過ぎたあたりで、少しだけ彼のお仕事の勢いが落ち着きました。(と言っても現場間が3週間程度空いただけなんですけどね…まじかよ3週間で落ち着いたと感じるのか…ジャニオタ時代の私が知ったらひっくり返るよ…)

つまり、"余計なこと"を考える隙が与えられてしまったのです。これまで「武道館楽しかったなあ」なんてボンヤリ思いながら延々と流し続けていたドリフェスの楽曲を、落ち着いて聴けなくなってしまいました。寝る時間削ってでも毎晩のように見ていたライブBlu-rayも、なんとなく手に取らなくなりました。(※なんかすごい悲劇っぽく書いてますけどここ3ヶ月くらいの話ですからね。ライトに書けなくてすみません)

私の心の中にいる彼らは、自分たちのいた場所に穴なんかつくっていません。むしろ「ずっと側にいるよ、これからもよろしくね」と、お守りのようにそこに居続けてくれています。にもかかわらず、穴があるように感じられてならないのです。やっぱり、愛おしんだ分だけ喪失感は大きいのでしょうか。

そしてこの喪失感に耐えきれず、自己防衛に走るのが人間の本能です。私は様々なコンテンツの開拓に勤しみ、今のところ「ミュージカル 刀剣乱舞」なんかにハマりつつあります。ドリフェスほど入り込めるかわからないですけどね。とはいえ、自己防衛活動の結果、私は見事ドリフェスへの執着心を大幅に緩和させ、「あっ 好きだったコンテンツだー」「DearDreamやっぱ顔いいな 好きだなー」くらいのテンションで見れるようになりました。

ただ、これで良かったのかはわかりません。喪失感に耐えきれず、自ら距離をとって別のコンテンツに首をつっこんだ結果、一年前に抱いていたようなドリフェスへの愛を失ってしまったような気がします。ネガティブに言えばそんな捉え方になります。ポジティブに言うならば、すでに幕を引いたコンテンツとうまく付き合えるようになった。という感じですかね。日本語難しい。

私が感じているのは、自己防衛の結果として距離をとってしまった罪悪感なのでしょうか。自分でもよくわかりません。

 

先ほど「喪に服す」と言ってしまいましたが、ドリフェスの幕引きは、キャスト陣の新たな「門出」なんですよね。最近よく思うのは、グループという帰る場所や、代表的な出演作という後ろ盾の存在はとても大きかったのだな、ということです。コンテンツが畳まれた後、グループ名やコンテンツ名を背負わなくなった彼らには新たなお仕事がたくさん舞い込み、とても忙しそうです。もちろん、本人や周りのスタッフさん方の努力あってこそだと思います。一方で、以前よりも大変なことが多くなったのではないかと思います。外部のお仕事が増えるということは、その分彼らが未開の地に踏み出す機会が増えるということ。彼らのことを知らない様々な共演者、様々な観客、様々な運営や制作会社と関わるということ。本人たちが実際どう感じているかはわかりませんが、少なくともいちファンとしては、「推しに近づいて欲しくない共演者がいるな…」「運営や作風に不安がある…」などと色々思うことはありました。きっと私だけじゃないでしょう。(ちょくちょくツイッターのTLが爆発していたのを覚えています)アイドル活動と並行していた時代も、両立などの点で大変さはあったと思います。しかし各々が個々人として活躍する今、また別の大変さがあるんじゃないかな、そしてこれまで以上に苦しいこともあるんじゃないかな、と思っています。グループ時代に仲間同士だった彼らも、今は仲間であり、ライバルでもあります。

結局何が言いたいのかというと、何かあったときにそれを持ち帰ることができる場所があったのは、彼らにとっても我々ファンにとっても幸せなことだったのではないか(そこへ行けば必ず幸せになれるという確証のとれた場所、とも言えます。)と最近感じているのです。という報告です。どうでもいいですね…本当に個人の感想です。

とはいえ、その幸せが約束された場所(=アイドルグループ)を守り保ち続けることも、大変難しいことなのでしょう。この数年で嫌という程その難しさを見せつけられてきましたしね…

何が正解とか、こうして欲しかったとかは特に無いです。ただ世の中むずかしっすね、というだけのことです。ほら、オチはありません。

 

もうすぐ4月になりますね。新年度を迎えるにあたり、個人的には周りの環境が変わったりして落ち着かないです。少しずつ感じてはいましたが、やはり昨年のように現場に足を運ぶのは難しそうです。仕事とオタクの両立むずかしいっす…

 

ともかく、無理ないようにほどほどにオタクしたい所存です。だから推したちも是非とも無理せず、すくすくと成長していただきたいものですね。とりあえずこんな弱々しい決意表明で締めたいと思います。読んでくださってありがとうございました!