「ドリフェス!」の終わりに際して思うこと

 

(まず、私自身ドリフェス3次元寄りのファンなので3次元の比重大きめで文章が書かれていることをご了承下さい。そして少々長いので番号を振ります。飛ばして読んで下さっても構いません。)

 

(また多くのファンの皆様が、それぞれの思いを綴った文章を書かれていると思います。全て読んで自分の考えを中和したい気持ちがある反面、意見を引っ張られやすい人間でもあるためまずは今思ってることを吐き出します。従って少々おかしなことを言っている可能性がありますが、そちらも温かく見守って頂けますと幸いです。)

 

①3月5日

②推しとドリフェスと私

③ジャニオタに見て欲しい、アニメ「ドリフェス

④「終わり」を受けて思うこと

  

①3月5日

3月5日、ドリフェス愛する人たちにとってある意味忘れられない日になってしまった。

生配信が始まり、壮馬が「アプリ配信とアニメ放送の終了に伴い、僕たち3次元の活動もここで区切りをつけることになりました」と語った。生きた心地がしなかった。本気で聞き間違いだと思った。一瞬言い澱みながらも淡々と、私たちに向けて語る壮馬のあの姿を思い返すだけで、今も胸が苦しくなる。(だいたいかわいい孫の姿を見ただけでこんなトラウマみたいな気持ちにさせる演出が腹立たしい。本人たちが考えたものなら許すけど。)

「色々なことがあった」と振り返るメンバーだが、正直何も頭に入って来なかった。もはやあの映像については思い出したくもないくらいだ。(なんか「武道館で葡萄感」とか言ってたな…突然思い出した…)

活動終了に伴い、武道館でのファイナルライブと4タイトルリリースの決定が告げられた。特に"武道館"というワードを聞き、はじめて涙が出た。おそらく、現実を受け止め切れていないため悲しい感情が追いついて来ず、嬉しさが勝ったからである。この時はとても嬉しかった。路上でのドリカ配りから始まった子たちが武道館のステージに立つまでにのし上がってきたのだ。その軌跡をわずかながら見守れたこと、またサイコー超える瞬間を見届けられることに純粋に喜びを感じられた。

 

②推しとドリフェスと私

ドリフェスと私」とタイトルをつけたからには、ここで私もドリフェスとの出会いを軽く振り返ってみたいと思う。

 

そもそもの入り口は3次元だった。私は元々ジャニーズのタレントがずっと好きで、関ジャニ∞やV6、ジャニーズJr.(9人体制の頃のTravis JapanThey武道宇宙Six)などを応援してきた。が、2017年のある日、Twitterを開いたとき「HANDSOME FILM FESTIVAL2017」開催決定のニュースがふと目に止まった。そして私は思った。

「歌って踊る神木・吉沢、超見たくない…???」

そして参加したこのハンサム2017で、私は溝口琢矢くんに心を奪われてしまったというわけである。

 

○詳細は前記事で述べているので割愛。よろしければご覧下さい。「推しと私」語りです。

20171225 HANDSOME FILM FESTIVAL@TDC - おぼえがき

 

そしてこの若手俳優が何やら2.5次元アイドル的なもののメインキャストであるらしい。どうりで歌や踊りに光るものがあった…!ハンサム終了後、一晩中溝口くんについて調べ、そしてドリフェスを知った。

 

溝口くんを生でもう一度見たい一心で、翌日にはツアー東京公演のチケットを購入した。ジャニーズに飼い慣らされている身としては、興味を持った段階でチケットの一般発売が行われている環境のありがたみがヤバかった…。

(ジャニーズの場合、「今こんな公演やってるんだ!行ってみたいな~……あっチケットは完売済…そうですかそうですよね…」となるパターンがほとんどである。)

そして初参加の東京公演。これがめちゃくちゃ楽しくて、すっかりドリフェス沼に浸かってしまった。

 

○東京公演の感想はこちら。メンバーの第一印象や私なりに感じたDDの魅力について。

20180110 DearDream 1st LIVE TOUR ユメノコドウ@TDC - おぼえがき

○大阪公演ではKFを初めて見る。またその魅力や感想。

20180120 DearDream 1st LIVE TOUR ユメノコドウ@Zepp Osaka Bayside - おぼえがき

○愛知公演。将熙くんのロングMCで泣いた話。

20180211 DearDream 1st LIVE TOUR ユメノコドウ@一宮市民会館 - おぼえがき

 

私は本来「ブログ書くのめんどくさいなー」と思う人間である。それが、公演ごとに感じたことや思うことがたくさんあって、それを残したいという思いに駆られることは、我ながら本当にめずらしいことだった。ちなみに 公演終了→メモ帳に記憶に残ること書き殴る→Twitterに思い出した順に書き殴る→後日日記帳に長文で感想書く→それでも書き足りないことをブログに残す

という流れを今ツアーでは繰り返していた。これほど「書き残したい」欲を駆り立てるのは、今のところドリフェスだけである。

 

③ジャニオタに見て欲しいアニメ、「ドリフェス

それから、アニメを貪り見る日々が続いた。

1、2期と続けて見た感想は、これはぜひジャニオタに見てもらいたい。ということ。

 

1期を見始めた頃は、正直なところ「現実はそんなに上手くいかないよ…!」と身も蓋もないことを思ってしまった。どれだけ努力しても報われないジャニーズ研修生たちのことを思い出してしまったからである。でも視聴を進めていくうちに、「アイドルとは何か」「仲間とは何か」を問い続け、自分の気持ちを確かめながら前へ進んでいく奏たちの姿に、すっかり胸を打たれた。ジャニオタというか、もはやジャニーズJr.の皆にこれを見て欲しい!燻っているYOU達の心に、きっと響くものがある!

そして2期でDearDreamの面々がぶつかるアクシデントの数々は、実際に起こり得るものも多かった。特に10話~11話に関しては、現実に私も目の当たりにしたことのある状況と類似しており、当時の記憶を思い出してウルっときた。まさにShow must go on精神。(=ジャニーズの舞台で頻繁にメインテーマとして掲げられる標語的なアレです。)

 

そして奏たちが所属するDFプロダクション社長、ショウ四ツ葉氏は完全に某ジャ○ー喜多川氏を想起させる存在である。同様に、DFプロの伝説のアイドルとされる三貴士、これも完全に某少○隊だ。三貴士解散騒動の際の、アニメの中での世間の動揺やお通夜のような雰囲気は、少し前にジャニーズの大御所、某SM○Pの解散が報じられた後の日本と様子は同じだったではないか。もちろん今更騒ぎ立てることではなく、アニメ放送当時にとっくに話題にされていたことではあるだろう。とにかくこのように、(もしかするとこれ以上の)J事務所オマージュとも考えられる設定を見つけていくのも楽しみ方の一つだと個人的に思う。

 

そしてこれはファンのどなたかがTwitterかブログで発言されており、たしかに!と思ったことだが、アニメ「ドリフェス」には本気で性悪な登場人物がいないのだ。ドリフェスを視聴すればするほど心が浄化されるような気持ちになるのは、このためでもあるだろう。

 

何より、3次元との連動がアツい。こちらも他のファンの方々が各所で語られていることであり良記事がたくさん存在するので今更私が語る必要はあまりない。ので簡単に。

まず3次元のキャストが2次元のキャストをそれはもう愛しており(センターである壮馬は自身が演じる奏を「息子」と形容していた…)、彼らは一心同体で活動するのだが、彼らも意図しないところで3次元と2次元のキャストがリンクして見える瞬間があるのだ。例えば、ライブのMCでファンに向けて感謝を語る壮馬。彼が語るのは「石原壮馬」としての言葉だが、「天宮奏」の言葉にも聞こえることがある。奏も言いそうな言葉というか。そういう神秘的とも言える瞬間を目撃してしまったが最後、この5次元アイドルの魅力から二度と目を話すことは出来ないのだ。

 

④「終わり」を受けて思うこと

そもそも、終わりの兆しは誰もが感じていただろう。私自身、勢いだけで地方公演まで足を伸ばしたのには、プロジェクトの終わりの匂いを嗅ぎつけたからという理由があった。年が明けたばかりの頃、「2次元と3次元が連動してるからこそ、どちらかが倒れたら終わりだと思う。見に行けるうちにたくさん見ておきたい。」と周囲の人達に話をした記憶すらある。

そのことを、DDKFを好きになればなるほど、ドリフェスというコンテンツへの愛が深まるほどに、忘れてしまっていた。というか、考えないようになった。「もっと彼らを見ていたい」「もっとサイコー超えた景色を見せて欲しい」という思いが増していったからだ。

だからこそ、ツアーオーラスである神奈川公演の終了後、私は終わりを若干感じ取りつつも、いやいやこんなところで終わらないっしょという前向きな気持ちを書き綴ったのだ。

○神奈川公演。「終わってしまうんじゃないか」という危惧を吹き飛ばすくらい楽しかったステージの話。(けど、今振り返ってみると楽しすぎて切ないくらいだったとも思う。達成感に満ち溢れた、キャスト陣のやりきったという表情はどこか寂しそうにも見えた。もちろん今思えば、の話。)

20180225 DearDream 1st LIVE TOUR ユメノコドウ@パシフィコ横浜 - おぼえがき

それでも、終着点が決まってしまった。とにかく終わりが悲しくて、彼らを応援し続けたかったのにそれが叶わないことが辛くて、なかなか受け入れられなかった。しかしどうも自分の感情が複雑である。どこかモヤっとする。それはなぜかを考えてみた。

 

自問自答の末、私はキャストそれぞれの、「個人」としての本音を聞きたかったのだと気がついた。

彼らにとって、ドリフェスは"仕事"のひとつだと言える。話は生配信に戻るが、「ファンへのお知らせ」と銘打った場で、自分勝手な発言は出来なかったのかもしれない。

とはいえ、もっと彼ら自身の言葉を聞かせて欲しかった。たとえ結末が変わらないとしても、「正直、もっとやりたかった」と言って欲しかった。

反対に、彼らが早くからこのことを知らされていて、既に気持ちに折り合いをつけられているなら、それはそれで言ってほしかった。あまりにも台本通り、事務的に感じられて、寂しさが余計に膨らんでいるように思う。

あるいはこの決定が彼ら自身のためでもあると納得しているなら、それも伝えて欲しかった。そうであるなら、今まで好きだったものが欠けた生活に順応する努力は、いくらだってできる。

あとは彼ら自身がどう思っているのかがわからないと、華々しい「終わり」に向けて気持ちをシフトチェンジしていくべきなのか、それとも終わらせないでくれ!という要望を各所に送り続けてジタバタするべきなのか、イマイチわからないのだ。

彼ら自身の気持ちが見えなくて、とても不安だ。視界が真っ暗なまま、「武道館」「新曲」「アルバム」というワードを手探りでそーっと探している感覚。

ツアーの感想を述べる際にも何度か同じことを書いたが、ドリフェスキャスト陣の魅力のひとつに「ファンとの心理的距離を近くあろうと努力してくれる」という点があげられる(と私は考えている)。

いつもそばにいてくれたDearDreamが、KUROFUNEが、今はとても遠くに感じられて仕方がない。

契約やプロジェクトの計画のためと言ってしまえばそれまでである。きっと私の想像も及ばないような大人の事情があるかもしれない。しかしそれでも、ドリフェスは人の心を大きく動かすコンテンツである。多くの人を「明日へ連れて行く」ことができる。そう簡単に終わらせて欲しくないという気持ちが、どうしても強い。

2次元と足並みを揃えるという意味では、たしかに綺麗な終わり方だろう。でもやはり本音は、こんなに大好きで、あんなに楽しかったのだから、もっともっと見ていたかった。

これだけ多くの人々が胸を痛めて、涙を流している。ドリフェスの終わりがもたらす悲しみは、こんなにも大きい。

私の場合、ドリフェスへの入り口は3次元であった。だからこそリアルのDDKFのことばかり心配している節はある。それを前提に言わせて欲しい。私はとにかくキャスト一人一人を大切にして欲しいのだ。少々早すぎる終わりを、彼らはどれだけ悲しんだだろう。せっかくスキルアップして、今後さらに飛躍出来たはずなのに、あんなに楽しそうだったのに、どれだけ悔しかっただろう。

そしてファンに向けて初めて終わりを(自分たちの口から)告げ、それによって悲しむファンを思い、どれほど胸を痛めているだろう。(全て私のエゴまみれの推測であることは大前提ですが)

何より驚くべきは、(これもあくまで推測に過ぎないとはいえ、)ツアー前、あるいはツアー中に終わりが決定されていた可能性があるということだ。もしわかっていて、わかったうえで、あれだけ多くの人の心を満たすステージを作り上げていたのだとしたら、彼らの努力と才能に頭が上がらない。

 

再三申し上げるが私はいかんせんリアル寄りのドリフェスファンである。それでも、アニメも大好きだったし何度も見て笑ったり涙を流した。3期はまだかとワクワクしていた。アプリも、苦手なりにコツコツと進めてきた。(私はリズムゲームがめちゃくちゃ苦手です。下手です。)普段なら速攻で諦めて投げ出すところを、どうにか食らいついてきたのだ。ドリフェスだから。とかくアプリに関してはひたすらに不完全燃焼である。5月まで頑張るけど。

2次元でも3次元でも、どれでもいい、せめて何かひとつでもいいからその存在を残して欲しかった。そうすれば、何かがきっかけで、またひとつずつ戻って来ることがあるかもしれないと希望が持てただろう。

 

まとめると、

・自分の正直な気持ちとしては、DDKFのパフォーマンスをまだまだ見たい。全く諦め切れない。

・今後のことはさておき、キャストの本心を知りたい(でないと自分がどうするべきかわからない)。

・どうかキャスト自身が納得した結果であって欲しい。

・もうとにかくキャストに元気で笑っていて欲しい。

・2次元3次元問わず、私も要望(各コンテンツのアーカイブ化/コンテンツ存続 等)を出したい。出す。

 

 

もし、本当にこのまま終わってしまうのだとしたら。これはTwitterでも呟いた内容だが、「Special YELL!」の歌詞の一部に関して思ったことがある。

「ずっと先の未来から見ればほんの通過点だよ」と彼らは歌う。

そう、彼らはまだまだ若い。ドリフェスによって成長し、得てきた強みを活かしてこれからどんな活躍を見せてくれるのだろうと考えたら、ちょっとだけ前向きな気持ちになれた。

今は本当に本当に寂しいが、いつか笑って振り返ることが出来たらいいなと思う。


なかなか長文になってしまったが、私はとにかく彼ら自身の心配をしている。そしてこれが行き過ぎた心配であることを祈る。予想に反して、今日も彼らがどこかであっけらかんと笑っていてくれてることも。