20180110 DearDream 1st LIVE TOUR ユメノコドウ@TDC

ディアドリ初の全国ツアー初日から今日で5日が経過した。

 

まず始めに、これほど楽しみなあまり何も手につかなくなったライブは相当久しぶりである。

 

年末のハンサムに参加した翌日、勢いにまかせて「とりあえず」のつもりでチケットをとった公演がこれほど生きる希望となるなんて、想像もしていなかった。

 

それはなぜか。

 

 

 

12月29日に「ドリフェス!R」特番が放送された。

 

30分でDearDream結成から今回のツアーに至るまでをぎっしり凝縮させた、新規ファンにはありがたい内容だった。

  

オーディションから始まり、歌もダンスも未経験者がほとんど。(きっとスタッフさんの思惑なのだろうけど)池袋の路上に立ってドリカ配布するも自分たちの認知度の低さに落ち込んだり、そうかと思えばアフレコという試練も重なってきたり。

 

 ゼロからプロジェクトをスタートさせる難しさに何度もぶち当たってきたことだろう。はじめて観客の前で歌を披露した時のこととか、徐々に応援してくれる人が増えていくのを実感したこととか、きっと彼らは良く記憶しているのだろうとも感じた。だからこそ来てくれる人たちへの感謝が並々ならぬものなのかもしれない。

 

 ハンサム参加からわずか4日後、新参者の私だがこの特番を見てすっかり胸が熱くなってしまった。

 

 ただのアイドル活動ではなく、アニメ、ゲームとそれぞれ連動し、彼らを中心に沢山のスタッフが動いていて、プロジェクトの成功というよりもその未知の可能性がどう広がっていくかが自分と同年代の彼らにかかっているのだと知った。世の中のアイドル・芸能人には同様のことが言えることは百も承知だが、彼らの重圧と責務を想像するだけで背筋が伸びる気持ちだった。

  

そんな彼らに、空席は見せられない!!見せてなるものか!!!

 

 

 という訳のわからぬ義務感にかられ、大阪公演と横浜公演のチケットもそれぞれ購入したのはその数日後であった。

 

 

以上の通り、年が明けて日を増すごとに、私のツアー初日に向けた意気込みと覚悟は並々ならぬものへと変貌を遂げていったのだ。

 

 

そして迎えた1月10日、快晴。

 

座席は3階バルコニー。高い!でも近い!

そういえば高所恐怖症だった!!

 

むくむくと膨れ上がりつつあった恐怖心を抑え込み、いざ開演。

 

ハンサム以来およそ2週間強。わりと短期スパンでの再会だったが、待ち焦がれていたDearDreamである。興奮と感激が入り混じる。まずその音響にハコの小ささを改めて実感する。てか生歌かよ!!(なんと最初から最後までずっと踊りながら生歌。なんちゅー鍛え方してきたんだ)

 

そしてハンサムぶりの溝口くん。「あれ?なんかただのイケメンだぞ????」

 

ハンサムで目撃した彼は、かなり明るめの茶色にくるくるというよりかはふわふわパーマヘアであった。眉毛も茶色に明るく染めていたためか、それとも当日の楽曲の雰囲気なのか、溝口くんの第一印象は「チャラそう」。同時にどこか野性的な印象すら抱いた。

 

それがこの瞬間覆された。パーマが少し落ち、ほどよくカットされて色も暗めにした彼は王子様そのものである。今回が初披露だというキャンブロR(※衣裳)の効果(溝口くんは両手グローブに肩マント付き)もあってか、キラキラ感が最高潮である。

 

ラインライブやストラボ、アミュモバなどのコンテンツを通じた印象から、どこか親近感を覚えていてゴメンナサイとでも言いたくなる瞬間であった。

 

とにかく、私は彼らを初めて見た瞬間を忘れることはできないだろう。OP曲であった「Real Dream!」も思い出の一曲となった。

 

開始早々にドリンクを倒して水たまりが出来たり、「Paradeが生まれる」のご当地フリが東京タワー(どうやるんだと思っていたら壮馬「イソギンチャクみたいだ!」)だし、MCでは僕らもリラックスしようとステージ中央に5人でちっちゃく座ってみたり、シャッフル企画のフリVTRに爆笑したり、これぞ「萌えの塊」とでも言うべきか、彼ららしさを堪能した。

 

が、しかし。

 

途中まで私は違和感を覚えていた。

 

今日この日までディアドリの皆さんに会うことを楽しみに待てたのは、ウェブ上に存在するあらゆる動画のおかげである。なかでもファンミ01の映像(

「ドリフェス!ファンミーティング01 エールでかなえる1stステージ!」ライブパート - YouTube)

がお気に入りなのだが、それは曲調のみならず歌詞によってコロコロと表情を変化させる溝口くんを見られるからだ。他にも時折立ち位置を忘れるメンバーがいたり、アイコンタクトをとりながら確認するように移動したり、一杯いっぱいな表情を隠しきれなかったり、とにかくシャカリキな様子が愛おしく感じられて、とても好きな映像だ。

 

だが、明らかに今見ているディアドリは、私が好きなあの動画のディアドリじゃない。当然同一人物たちなのだが、何かが違う。

 

そして気づいた。彼らの歌とダンスが格段に上達していることに!!

 

前述した通り、私が散々繰り返し再生してきた動画は第一回目のファンミである。観客を目の前に、初めて曲を披露した機会でもある。

 

それからさほど長い時間は経っていない。せいぜい1年半くらいだろう。彼らはこの短期間で様々な経験を積み、スキルアップしてきたのだ。

 

そう気づいた瞬間、数刻前までの「???」が感動に変わり、思わず身震いするほどであった。

 

そして溝口くんだが、どこか表情が硬い気がしていた。もちろんOPからキメ顔連発、ウインク量産の我らが青い王子であることは変わりなかったのだが、楽しみにしていた「メロディーや歌詞に合わせて表情を豊かに変化させる溝口くん」はあまり見られなかった。

 

しかし後半に近づくにつれて、いくらか和らいでいた気がする。これは個人的な推測だが、彼なりにツアー初日を成功させなければという思いが余裕を奪っていたのだろう。その意気込みはとても良く伝わってきた。ああこれが「アイドル応援プロジェクト」の醍醐味なのだと実感させられた。

 

「正直今日を迎えるまで年が明けた気がしなかった」「今日をもってようやく僕の2018年がスタートしました」と語った溝口くん。胸の内を伝えるのが上手で、正直で、ファンを置いていかない人だなと感じた。

 

 

信じられないほど小顔で驚いたし、それに黒髪センターパーツが似合いすぎていて一生そのままでいてくれと思った壮馬君。最年少でありながらセンターを務める彼の重責とはどれほどのものだろうかと思っていたが、立派にこなしていた。なるほど惹きつける力を持っているなと。あと双眼鏡越しに目が合ってまた驚いた。あんな3バルの端っこまで本当に見てくれているとは!その後も何度か煽りにステージ端まで来てくれた。なんていい子なの!

 

あれだけ綺麗な顔立ちにも関わらず面白キャラというギャップ持ちのトミー。冒頭倒された水はトミーのもので、もってるな~~!と感心してしまった。挨拶でも色々言いたいことがあるようで、まとまらない話をどうにか落とし込んでいた。感情を包み隠さず発散する人なのだなあと、とにかく印象が良かった。話し始めてはグチャっとなる様子に何度も笑わされたし、愛されキャラという天性の才能を携えてる人だ。

 

将熙くんは、(憶測ではあるが)彼の中にある「理想のアイドル像」を惜しみなく体現してくれる人。某中島健人さんほどクレイジーではないけれど、ファンを喜ばせることが第一というポリシーが伝わってきた。挨拶などを聞いていると、彼は運命論者なのだと感じた。「この5人が集まれたことが奇跡」「今日みんなが来てくれていることも奇跡」「ライブは一回一回全部違う、みんなでつくるもの」と語っていた。我々の世代でこういう考え方できる人は稀有なんじゃないか。

 

郁くんは元気いっぱいで天真爛漫だが、たまに繰り出すツッコミはビシッッッ!!とキマるエンタメ性高めな人だった。彼は彼で、いったい何を食ったらそんな菩薩みたいな子が育つの!?と思わざるを得ない。他のメンバーにも言えるが、今この場立っていること、観客がそこにいることに強く感謝していた。そして誰よりも振り切ってアイドルしている印象。

 

 

そしてまあ、皆のよく動くことといったら!!!よく踊ることといったらない!!!

若さをひしひしと感じた。

 

考えてみれば、20~23歳という彼らの年代はアイドルとして非常に好都合なのかもしれない。若さも体力もあるため良く動けるし、まだ伸びしろもある。セクシーに振舞っても様になる上、今後成熟してゆく楽しみもある。こんな彼らの絶頂の時を見守ることができるなんて、あの日あの時あの場所に生まれてよかったー!!(私も運命論者になってみた)

 

そしてアンコ2曲目だったか、メンバーのお手振りタイム。下手と上手メンバーが入れ替わりながら移動し、溝口くんが私の座席サイドに寄ってきた。

 

実はその瞬間まで3バルは見上げるものの正面しか視界に入れていなかった溝口くんである。期待せずにいたらフッとこちらを見上げるではないか!!

 

思わず身を乗り出して、青色を点灯させたペンラを持ったまま両手を振る私。

 

すると溝口くん、こちらを見上げ微笑を浮かべたまま両手を振り返してくれているではないか!!!!!!!!

 

 

 

私は砂になったと感じた・・・が、実体はまだそこに残っていた。

 

単独ライブ初参戦にして推しにお手振りをいただいてしまった。これはもう沼、もといディアドリ池から再び地上へと這い上がることはできまいと確信した瞬間であった。

 

 

 

 

というわけで最高を軽々と超えたライブを終え帰路についた。

 

しかしまだライブは終わっていなかった。

 

余韻に浸りつつ缶チューハイを開けてグッズを眺めていた私はファンダカードなるものに手をのばした。記載された番号を入力すると電話がかかってくるというシステムである。溝口くんのカードに表記された番号を打ち込むと、数秒で電話がかかる。

 

 

これが予想以上に電話だった(語彙力迷子)

 

「まだ起きてたかな・・・?よかった。」ってセリフ考えたの誰!?溝口くん!?ヤダ何天才!?

 

ファンダカードの威力をまともに食らった私は大爆発を起こし、寝られなくなったのは言うまでもない。

 

この日は深夜にTwitterでファンへのメッセージを呟くメンバーがいたり、彼らも初日を終えて興奮して寝られないのだなと、感情を共有できているような気がしてすこぶる嬉しかった。溝口くんに至っては、終演後一切呟かず、朝5時頃にツイートしていたのがリアルで興奮した・・・みんな生きてる・・・

 

 

 

こんな感じでツアー初日、ディアドリ単独公演初参戦を終えた私は数日間何にも手がつけられず、燃え尽き症候群に苦しんだのであった。(来る日も来る日も「あ、一昨日の今頃は開演時間だったな・・」と時計を気にしては涙するなど)

 

次に控えるは大阪公演である。ゲストのKUROFUNEはお初。さてどうなることやら・・・